大雨により被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。
今日の同窓会室の窓からみえる空は、真っ白に曇っていました。時折激しく雨粒が落ちるのを眺め、窓は開け放してコロナ対策をとりつつ、手仕事に勤しみました。
新18回生のSさんが考案され、同窓会のために作ってくださった「ふたばちゃん人形」。このブログのプロフィール写真にも登場しているので、気になっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
雙葉祭で販売していましたが、Sさんお一人で作られていたため、数が限られ、かなりのレアものとなっていました。このたび、Sさんから作り方を引き継ぎ、同窓会でもふたばちゃん人形を作成する運びとなりました。
雙葉では昔から、シスターと一緒に手作りや針仕事を通して奉仕活動をしてきました。その教えを守り、ふたばちゃん人形を雙葉祭で販売し、収益を寄付して役立てたいと考えております。
今日は人形作り初日で、試作してくださった講師の先生を囲んでの初授業。はじめは黙々と取り組んでいましたが、次第に気持ちも口元もほぐれて、女子高生に戻ったように口と手を動かしました。顔ができ、体ができ、私たち共通の制服を着た、なんとも可愛らしいふたばちゃんに出来上がってゆくのが、とても楽しい作業でした。
ご興味のある方は、ふたばちゃん作りに参加されませんか?
どうぞお気軽に同窓会事務局までご連絡ください。
終戦まもなく、1945年(昭和20年)11月に、「福岡女子商業学校」から「福岡雙葉高等女学校」と名称を変え、福岡雙葉は始まりました。ふたばちゃんが着ている制服は、なんと戦後すぐの昭和21年頃には写真に見られます(「福岡雙葉学園 80年のあゆみ」より)。派手さはないけれど、誰にでも似合い、いつの時代にも溶け込んで安心して着られる制服です。卒業して、年を経てなお雙葉の制服の良さがますます感じられ、誇りに思います。時代の流行に合わせて制服を変える学校もありますが、伝統の誇りを胸に、受け継ぐ心を大切にしたいものです。
お御堂や中庭の桜をバックに、ふたばちゃんが一緒に写ったポストカードも同窓会で販売しており人気です。近いうちに、同窓会グッズをネットでもご覧いただけるよう準備をすすめております。
参加者のお針箱に入っていた手作りの針山です。半分に切ったクルミの殻にうさぎちゃんが寝ています。その可愛らしさにキャーキャー興じる、いにしえの女子高生たちでした。